目とメガネの豆知識 『メガネとメガネレンズのホントに本当!?』

あなたの生活に役に立つ、目とメガネにまつわる豆知識をお届けします。

アレルギーとメガネは関係ない!?

アレルギーの原因として色々なものが取りざたされる近ごろですが、メガネフレームでアレルギーを起こし、皮膚に炎症を生じることがあります。原因でいちばん多いのは、ニッケル。洋白・サンプラチナ・ハイニッケルなど、ニッケルを主成分とした合金を使ったフレームや、メッキなどにニッケルを含む材料を使った場合、アレルギーの原因になることがあります。まれに、金・パラジューム・クロームなどが原因の場合も……。プラスチックフレームでは、形を保つための可塑剤がアレルギーの原因に。これを防ぐため、最近では、樹脂で表面をコートした安全なものが増えています。

同じ老眼だからメガネは共用!?

40歳を過ぎるとだれでも、近くにピントを合わせる力が衰え、新聞などが読みにくくなります。これが、老眼。老眼になると、よく、ひとつの老眼鏡を一緒に使っているご夫婦を見かけますが、これは問題!近視や、遠視、乱視があるかどうかで、老眼鏡の度数は違ってきます。また、顔形が違えば、メガネフレームの合わせ方も違うのです。自分にあった老眼鏡で、快適に過ごしたいですね。

眼内レンズをいれたから、メガネはいらない!?

白内障の手術を受けたKさん。濁った水晶体を取り出し、変わりに眼内レンズ(人工水晶体)を入れて、無事、手術は成功しました。「これで、もう、万事OK!」と大喜びのKさんですが、メガネの必要性もお忘れなく。眼内レンズは、まだ、万能ではありません。眼内レンズは、ピントの合う距離に、あまり幅がありません。遠くにピントを合わせた眼内レンズでは、近くが見づらく、近くにピントを合わせれば、遠くが見づらくなります。どちらか一方を補うためにも、メガネが必要です。

近視のメガネは、度が弱めの方がよい!?

「近視は、弱めのメガネがいいんだってね」こんな話を耳にすることがあります。でも、医学的に度数を弱める場合以外、これは間違い。弱すぎるメガネをかけていると、よく見ようとするので、目に負担がかかります。疲労の原因になることも……。正しく処方されたメガネは、たいへん快適!やはり、度のあったメガネをかけることが大切です。

近視には、遠くがいちばんよく見えるメガネが最適!?

近視の人にとってレンズは、遠くが“いちばんよく見えるレンズ”ではなく、実は“よく見えるレンズの中で、もっとも度数の低いレンズ”の方が使いやすいメガネになります。近視の人が度数の強いレンズをつけると、その分近くを見るとき、よけいに調節(ピント合わせ)をしなくてはなりません。目の負担を軽くするため“いちばんよく見える”より、低い度数のレンズを選ぶことが大切です。

子供のうちは、メガネは勉強のときだけ!?

「子供のうちは、勉強のときだけ、メガネをかけていればよい」
こんな話をよく耳にします。でも、左右の視力がそれぞれ0.7以上ないと、勉強や運動の時に十分な力が発揮できません。左右の視力が違い、バランスが悪い場合も要注意。反応が鈍く、やがては判断も悪くなってしまいます。両方の視力がそれぞれ0.7以上なかったり、また左右のバランスが悪い近視・遠視・乱視の場合は、いつも正しいメガネをかけるよう、心がけたいものです。

サングラスは色が濃いほど紫外線を防ぐ!?

サングラスは、強い光から目を守るためのもの。ところが、色の濃いサングラスをかけ、かえって多くの紫外線を目の中に取り込んでしまうことがあります。紫外線を防ぐのはレンズの色の濃さではなく、素材に含めた紫外線吸収剤。透明なメガネでも、紫外線をカットすることはできるのです。紫外線吸収剤を含まないサングラスで、色の濃いものをかけると、瞳孔が開き、帰って多くの紫外線を目に取り込んでしまいます。サングラスを買う際は、紫外線カット能力も、チェック!

境目のない遠近両用レンズは像がゆがむ!?

「境目のない遠近両用レンズはスマートだけど、物がゆがんで見にくいっていうからなぁ……」こんな心配は、昔の話。20年以上前、境目のない遠近両用レンズが登場したときは、実際に像のゆれやゆがみが気になるものがありました。その後、レンズの設計・製造技術はめざましく進歩。今では遠くにも、近くにも、中間にもピントの合う快適な遠近両用レンズができています。老眼の初期から遠近両用レンズを用い、早めになれておくと、より快適に使用できます。

プラスチックレンズは、どれも割れにくい!?

プラスチックレンズが出始めたのは、今から20年ほど前。当時のキャッチフレーズは、“ガラスレンズの30倍の強さ!”。確かに、そのころのプラスチックレンズは、たいへん強く、まず割れる心配はありませんでした。ところが、今のプラスチックレンズは、さまざまな機能をプラスするため、熱処理を受けています。反射防止の加工。表面に傷がつきにくくする加工。加工のための熱処理を何回も行うほど、プラスチックはもろくなってしまうのだとか……。薄い新素材のレンズも出回り、ものによってはガラスレンズの数倍の強さしかないものもあります。プラスチックレンズ=割れない、という過信は禁物!スポーツの際など、特にご注意を。

メガネをかけると度が進む?

「メガネをかけるようになったら、近視の度が進んでしまった!!」と嘆く、Aさん。よく調べてみる、実は、Aさんのメガネに問題が…。正しいメガネには、度数が合っているだけでなく、いろいろな条件が必要です。近視の場合、誤ったメガネをかけていると、度が進むことが…。あなたのメガネは、大丈夫!?

メガネがズリ落ちるのは、鼻が低いから!?

新聞を読みながら、しきりにズリ落ちたメガネを押し上げているOさん。「メガネがズリ落ちるのは、鼻が低いせい」とあきらめ顔のOさんですが、実はズリ落ちる原因はOさんの“鼻”ではなく“メガネ”にあるのです。正しいメガネは、鼻あてやつるを操作して、瞳の位置がフレームの真ん中よりやや上方、レンズの内側から目までの距離が12mmに調整されています。メガネがすぐにズリ落ちてしまうのでは、この調整が狂っている証拠。しっかりしたメガネ店で調整しなおすと快適なメガネに変身します。

新しいメガネなのに手元が見づらい。でも、遠くはよく見えるから0K!?

「このメガネ、作ったばかりなのに近くが見づらいの。でも、遠くはとってもよく見えるのよ!」と複雑な表情のNさん。実はこれ、40代後半の近視の人にはよくあることなのです。40歳も半ばを過ぎると、だれでも水晶体(レンズ)の弾力性が弱くなって、近くが見づらくなってきます。これが、老眼の始まりです。近視の人が、こんな時にメガネを新調して、遠くがよく見えるように合わせると、近くが見づらくなることがあります。40歳を過ぎたら、遠くを見る視力だけでなく、近くの視力も測ることがボイント!

出来合いの老眼鏡はとても便利!?

「どう、これ?駅前でみつけたの。よく見えるのよ」60歳のKさんが家族に見せたのは、すでにレンズが入っているタイプの老眼鏡。メガネは、レンズの中心と瞳孔の中心が、ピッタリ一致してこそ、威力を発揮する道具。左右の目の間隔や、左右の度数が異なる人も意外に多いもの。出来合いのメガネは、ときには便利ですが、やはりひとりひとりの目に合わせて作ってこそ、正しく働いてくれるのです。

メガネレンズは、プラスチックが軽くて快適!?

レンズは、ガラスにしても、プラスチックにしても、さまざまな素材が次々と開発されてきました。光学的には、従来から使われているガラスレンズがもっともすぐれています。ただ、重くて厚く、割れやすいのが難点。プラスチックは軽くて割れにくいのですが、薄い素材を使うと、度数が強い場合、周辺が見えにくい状態になることもあります。これは、ガラスレンズの場合も同じ…。メガネ店とよく相談して、用途に合わせた正しいレンズを選んでください。

メガネがずれる時は、きつく合わせればよい!?

毎日メガネをかけているAさん。だんだんゆるんで、メガネを押し上げる回数が増えてきました。こんな時、単に耳の後ろでメガネの柄を曲げたり、幅をつめてはさむ力を強めると、痛くなったり、ただれたりすることがあるのでご注意を! そのうえ、メガネが前に押し出され、それまで以上にずり落ちることさえあります。メガネのかけ具合は、バランスが一番。メガネ店で専門技術者に調整してもらうと、きつすきず、ずれないメガネに変身します。

メタルフレームはどれも同じ!?

一見同じように見えるメガネのメタルフレームですが、材料は、銅合金・ニッケル合金・チタン系・アルミニウム系などさまざま。重さ・堅さ・弾力性・耐久性も、それぞれ違います。表面処理も、金メッキ、ニッケルメッキ、パラジウムメッキ、イオン・プレーティング、樹脂コーティングなど、いろいろ。強度や肌触り、アレルギー防止効果などに違いがあります。メガネを作るとき、フレームの材質も確かめたいですね。

よく見えているからメガネはそのまま使ってよい!?

「よく見えているから」と、作ってからそのままのメガネを愛用しているAさん。よく見ると、フレームが少し斜めにゆがんでいます。メガネは度数が合っていても、レンズにキズがあったり、フレームが曲がったり、目とレンズの距離(12mm)がずれると、ものがゆがんだり、大きさが違ったりして十分な機能が発揮できません。ときどき眼鏡店で、メガネを正しい状態に調整してもらうことが大切です。

よく見える自分のレンズは合っている!?

コンタクトレンズ愛用者のI子さん。最近、目が疲れてたまらない、と眼科へ。「とてもよく見えるし、レンズはあっているんです……」検査をしてみると、I子サンは、度が強すぎる近視用のメガネを使っていたのです。度が強すぎるレンズを使うと、目が疲れやすくなります。よく見えるからメガネ・コンタクトレンズが合っている、と早合点にご注意を!

累進焦点レンズ(遠近両用レンズ)のメガネを作った!これで大丈夫!?

累進多焦点レンズ(遠近両用レンズ)は、遠くから近くまで見ることができる、すぐれもの。老眼の方には、とても便利なレンズです。ただ、このレンズに慣れるまでには、注意が必要! 歩くとき、階段を昇り降りするときには、少しあごを引いてレンズの上部でものを見てください。近くを見るときには、ややあごを出すような感じで、レンズの下部に視線を下げます。初めて使うときは、座った状態→屋内での歩行→近所での歩行→通勤→車の運転と徐々に慣れていくことが大切。正しく、安全に使ってこそ、役に立つレンズです。

老眼鏡は、着色レンズにするとシワがかくれてよい!?

老眼鏡の多くは凸レンズで作られているため、虫メガネのようにものが大きく見えます。同時に、かけている人の目元も大きく見え、シワを気にする女性には、ちょっと…。「私は着色レンズにしたわ! シワがかくれて、きれいに見えるみたい」着色レンズに女性の人気が集まるのも、もっともな話。ただ、メガネは色が濃くなるほど暗くなり、ものが見えにくくなります。疲れやすく、年齢が進むほど、疲れも大きいのです。老眼鏡は、着色レンズを避け、明るく快適に使いたいですね。疲れ方も違います。

老眼鏡をかけると度がすすむ!?

「老眼鏡をかけると度がすすむから、がまんしょう」こんな、がまんは、実は見当違い。老眼は、老眼鏡をかけても、かけなくても、年齢によって一定の度数ですすんでいきます。人間は、近くを見る時ピント合わせをしていますが、これが、うまくできなくなるのが老眼。40歳を過ぎると、だれでも老眼になり、年齢とともにすすみます。「新聞の文字がどうしてもボヤける」と感じたら、検査を。正しい老眼鏡で、不自由のない毎日を過ごしたいですね。

メガネは、度が合っていればよい!?

「眼科医の処方どおり作ってもらったのに、何か変だな、このメガネ…」と鼻メガネのAさん。せっかく度が合っているメガネも、レンズの中心がズレていると、目に負担がかかることをご存じですか?
●レンズの中心と瞳孔が合っている
●レンズの角度は12~13度
●目からの距離は12ミリ
という条件がそろって、はじめて正しい、快適なメガネとなります。フレームが大きすぎたり、鼻あてやつるが顔にフィットしないと、レンズは正しい位置からずれ、メガネの機能は半分以下に!
あなたのメガネは、いかがですか?

老眼鏡は、字がよく読めれば万事OK!?

雑貨店で、格安の老眼鏡をみつけたAさん。「どう? 安物には見えないでしょ。よく見えるのよ」とご満悦です。
今、老眼鏡は駅でも、雑貨店でも売られています。ただし、手軽さや安さだけで選ぶのは、考えもの。
老眼鏡は、レンズの度数や、レンズの中心と目が合っていないと、疲労の原因になります。既製品で間に合わせず、正しく調整して使いたいですね。

夜の運転でも、色つきメガネの方がまぶしくなくて安全だ!?

どこに行くにも、愛車で移動するBさん。昼も夜も色つきのメガネを愛用しています。「昼の日差しも、夜のライトも、このメガネならまぶしくないいんだ」とお気に入りのようです。
ただ、ライトがまぶしくないほどの色つきメガネでは、視界全体が暗くなっているはず。薄暗い場所で視力を確保するには、一定の明るさが必要です。
夜の色つきメガネは、おすすめできません。

どんなクリーナーでもメガネを洗浄して大丈夫!?

メガネを洗浄するのが日課のTさん。今日は汚れが落ちにくいとばかりに、風呂用洗剤を手に…。
でも、ちょっと待って!
メガネのプラスチックレンズには、反射防止コートが施されているのをご存じですか?
反射防止コートはとてもデリケートな薄い膜です。酸やアルカリにさらされると劣化が早まり、コート膜がはがれるなどトラブルの原因に…。身近には、風呂用洗剤やカビ取り剤、ハンドソープやガラスクリーナーなど、アルカリ性のクリーナーが多いので、ご注意を! 汚れがひどい場合には、中性洗剤を薄めた液で洗浄した後、軽く水洗いして、すぐに水気をふき取るのがベストです。

メガネが曲がってきたけど、自分で直せば大丈夫!?

「あ、痛! いや、失礼!」
出会い頭に人と衝突してしまったBさん。メガネが曲がり、鼻当てと耳の部分が痛みます。さっそく、自分でフレームを広げて調節しました。かけてみると痛みも取れ、大成功とご満悦…。
でも、調整は微妙なものです。鼻や耳が痛くなくても、レンズがずれたり、傾いたりしているかもしれません。
せっかくのメガネが、変形によって、かえって目によくないメガネになってしまうこともあるのでご注意ください。なるべく早めにメガネ店で調整を!
いつも快適なかけ心地を保ちたいですね。

老眼は進むから、老眼鏡の度数を少し強めにしておこう!?

「老眼は進むから、老眼鏡の度数ば強めにしておこう」と考えたTさん。かけてみると手元の作業距離が極端に短く、読書をするにも姿勢が窮屈。実際より文字が拡大されて見え、疲れも感じます。老眼鏡の度数は、強めにしないほうが快適です。老眼鏡の度数は、目の調節力、手元の作業距離や読書姿勢など、個人に合わせて調整されます。目の調整力は年齢とともに弱くなるため、何年かごとに度数を強くしていくのが老眼鏡をかしこく使うポイントです。

コンタクトレンズと同じ度数でメガネを作ってもよい!?

コンタクトレンズを装用する場合と、メガネをかける場合。実は、度数が違っているのをご存じですか?
メガネはかけた時、目とレンズの間に約12mmのすきまができます。つまり、目に直接乗せるコンタクトレンズは、レンズと網膜の距離が、メガネに比べて約12mm短くなるのです。近視なら、ふつうコンタクトレンズのほうがメガネより弱い度数でOK、遠視の場合は逆になります。コンタクトレンズと同じ度数でメガネを作るのではなく、メガネは、それぞれの用途に合わせて調整しましょう。メガネを作る時は、専門医に検眼してもらうことが大切。コンタクトレンズをはずしてすぐの検眼は、度数が変化することがあるので注意してください。

入浴ついでに、メガネも洗って大丈夫!?

入浴の際には、いつもメガネをかけているBさん。体といっしょにメガネも洗い、タオルでふくのが習慣です。実は、メガネレンズにとって入浴は過酷な環境。プラスチックレンズは熱いお湯やアルカリ性の石けん類に弱く、タオルでふくのはキズのもとになるのでご注意を。

出典:(財)日本失明予防協会