目とメガネの豆知識 『視力に関するホントに本当!?』

あなたの生活に役に立つ、目とメガネにまつわる豆知識をお届けします。

じっと見つめれば読める。メガネはいらない!?

じっと見たり、目を細めれば、視力は0.2~0.3くらいアップ!

でも、それは本当の視力ではありません。黒板の字をすぐに読みとれなければ、授業にもついていけないし、じっと見てから判断するのでは、いつも行動が遅れがち。とっさの判断ができずに、危ない目にも会います。正しい視力は3秒以内ではかる、と視力検査でも決められています。

視力2.0は、よい目!?

目には自信のあるA君。視力は、なんと2.0。A君のような若者の中に、時々、“かくれ遠視”が見つかります。目玉の中で、カメラのフィルムに当たるのが網膜。この上に、見たものが、ちょうど像を結ぶのが正常な目。網膜より後ろに像を結んでしまうのが遠視です。若い人は一般に調節力が強く、軽い遠視の人も調節力を働かせて、正常な視力を示すことがあります。視力検査ではわからない、この“かくれ遠視”、目の疲れやすことが多いのです。心あたりはありませんか?

視力が低いのは片目だけ。ほうっておいて、よい!?

左右の目に映った映像は、それぞれ脳に送られて、初めて立体的な像になります。ところが、片方の目がボヤケた映像を送ると、チームワークはダウン。立体像もボヤケてしまいます。子供の場合は、正しい情報が得られずに、知能の発達が遅れたり、弱視になったり……。大人では、脳がボヤケた像を修正し、判断していますが、これでは疲れてしまいます。コンビで働いてこそ、力を発揮する私たちの目。片方だけが悪くても、メガネやコンタクトは必要です。

テレビやファミコンばかり見ていると、目が悪くなる!?

どんなに、テレビやファミコンに夢中になっても、素質のない子供は近視になりません。といっても、多くの日本人は近視になりやすい素質を持っているといわれています。おもしろいからといって、テレビやファミコンなどに夢中になり、目を休みなく使っていると、近視になる可能性が強くなります。近視にならないためには、目をいたわって、休み休み、上手に使いましょう!

遠くがよく見えないのは近視!?

検診で、目の病気がみつかったSさん。「遠くが見えにくいのは近視になったせい」とひとり合点していたため、病気の発見が遅れてしまいました。近視・遠視・乱視だけでなく、目に病気がある場合も視力は落ちます。「見えにくくなったな」と思ったら、早目に検査を!

年をとれば目がかすむのはあたりまえ!?

目のかすむ原因が、老眼や近視、遠視、乱視ではなく、何か、他の病気であることがあります。「年だから、しかたがない」とほうっておいて、病気の発見が遅れ、気づいたときには手遅れ---といったケースも。少しでも「おかしいな」と思ったら、ひとり合点は禁物。眼科医に相談を!

二重に見えるから、わたしは乱視!?

二重に見えるのは、見たいものにピントが合わないため。ピント不良の原因はたくさんあり、しかも複雑!近視・遠視・乱視や老眼の始まり、眼精疲労があるのかもしれません。目の病気、時には脳の病気も考えられます。極度の疲労の時にも、二重に見えることがあります。“乱視”と決め込まず、眼科を受診することが大切です。

目がかすむ。疲れのせいで心配ない!?

目がかすむのは、脳からの“赤信号”。疲れのせいではなく、目から脳への神経ルートのどこかに、故障が起きた可能性もあるのです。目に映った像は、脳が判断し、はじめて“見えて”います。かすみが続くのは脳からのサイン。見逃さず、まず眼科医に相談を!

近視は老眼にならない!?

「近視は老眼にならないから安心だ」

こんな思い込みは、実は全くの誤解。近視でも老眼になり、メガネやコンタクトをつけたままでは、近くが見えにくくなります。人間の目は、近くを見るときピント合わせが必要です。老眼というのは、近くのピント合わせがうまくできなくなった状態。しかし、近視は、もともと“近くにピントの合う目”。メガネをとると、近くのものが見えるのです。「老眼になると近視がなおる」こんな思い込みも、もちろんまちがい!

コンピュータ検眼機だから、正確!?

“最新のコンピュータ検眼機で測定したから安心だ”とばかり、“コンピュータ”と言う響きに過剰な信頼を寄せてしまう人がいます。実は、コンピュータ検眼機で測定したからといって、そのままメガネが処方できるわけではありません。コンピュータは、スムースに検眼を進めるための、あくまで補助手段。必ず、装用テストなどを行って処方するのが原則です。

子供が遠視。いやがるのでメガネはかけない!?

遠視でメガネをかけるのは視力の矯正だけでなく、弱視を予防するため。メガネをかけずにいると、弱視になる危険があるのです!6歳を過ぎてからでは手遅れ。3歳ぐらいからメガネをかけて治療することが必要です。「子供がいやがるから……」と、チャンスを逃すことのないよう気をつけたいですね。

遠くを見て訓練すれば、近視は治る!?

近視の人の眼球は、正常な人よりも、多くの場合、前後に長くなっています。正常なら、網膜(カメラのフィルムにあたる)上に結ぶはずの像が、網膜より手前に結んでしまいます。その結果、網膜上の像はピンボケに!これが近視です。遠くを見て訓練しても、眼球の形はかわりません。ご注意を!

緑色を見ると、視力がよくなる!?

“子供のころ、目をよくしようとじっと緑を見た”という話をよく耳にします。緑色は目にいいというこの“常識”、はたして本当なんでしょうか?緑色を敏感に感じるのは、網膜の周辺部。形態判断をする網膜の中心部では鈍感なため、緑色は目にソフトと感じます。一方、コンピュータ画面の緑色の文字は、緑色に鈍感な網膜の中心で判断するため、目を疲れさせることに!緑を見る=視力がよくなる、は錯覚といえそうです。

目を細めれば見えるから、目は悪くない!?

メガネ敬遠派のSさん。きょうも、駅の運賃表示板を目を細めて見ています。「見えるんだから、目は悪くないわ」確かに、目を細めれば、見えることもあります。でも、それは本当の視力ではありません。目を細め、目によけいな負担をかけるより、正しいメガネで、快適な毎日を!表情も、ずっとステキに。

幼児だから視力が悪いのは当然!?

視力は、脳の発達とともに向上。6歳で、大人とほとんど同じに。心身ともに健全なら、満3歳を過ぎると、視力が1.0以上の子供が多くなります。3歳を過ぎても、視力0.5未満の場合は、赤信号!

強度の遠視・近視・乱視や斜視の他、目の病気、脳神経系に異常がある、などの可能性もあるのです。幼児だからと決めつけず、「おかしいな」と思ったら、眼科で検査を!

老眼は進まない!?

老眼は、40歳を過ぎるころからだれにでも起こり、毎年、進行します。不思議なことに、年齢に応じて一定の度数が加算されていき、一般に、65歳を過ぎると進行はストップ。近視の場合は、近視の度数分を計算にいれるので、正視の人とは、度数が違ってきます。“かけずに、がまん”しても、老眼鏡の処方は、だれでも年齢相当。ソンながまんはやめて、眼科で検査を!老眼は老化の始まり、この時期増える成人病のチェックも、検査時に、いっしょに行いたいものです。

近視の人は目がきれい!?

近視になると眼軸(眼球の前後の長さ)が、のぴてきます。すると……、自然に目が大きく見え、パッチリとする結果に!

昔から、"近視の人は、目がきれい"といわれたのは、このため。昔は照明も暗く、夜、目を使う人の中には、近視が多かったのではないかと思われます。60%が一重まぶたという日本人。パッチリとした目へのあこがれは、意外に強いようですね。

"仮性近視"は近視の一歩手前!?

学校の視力検査で0.7と言われ、「うちの子は仮性近視です」といって来院されるおかあさんが、まだまだいます。「視力検査で0.8、屈折検査の結果-1.0D(D=ディオプトリー、レンズの強さを表す単位)の近視ですよ」と眼科医が伝えると、「0.8で近視!?仮性近視ではないのですか!」とおかあさん。仮性近視は、もともと一時的に近視のような状態になったものをいい、近視の前段階ではないのです。

45歳になったら、近視が治った!?

本や新聞を読むのに、"最近、近視のメガネを外した方がよく見えるから近視が治った"というあなた。これはちょっと勘違い。45歳ごろになると、普通の人は老眼鏡が必要になり、近視の人は、近くを見るときはメガネを外した方が、よく見えるようになります。これはいわゆる老眼で、近視の人は、老眼がさらに進むと、近くを見るためのメガネが必要になります。

辞書の字が見えづらくなった。老眼鏡の度数を強める!?

「いつもの老眼鏡なのに、辞書が読みづらいなあ…」こう、ぼやいていたAさんは、老眼鏡の度数を強めてもらいました。ところが、確かに小さい文字がはっきり見えるのですが、今度はワープロの画面がぼやけるのです。そのうえ疲れて、長くかけていられません。老眼鏡の度数は、見たいものへの距離で決まります。近くに合わせれば、細かい文字もはっきり。ただ、両目で近くを見る時は、無意識に目を寄せています。近くを見るほどよりいっそう目を寄せてしまい、余分な負担がかかるのです。度の強い老眼鏡を長時間かけられないのは、このため。近くに度数を合わせているので、ワープロの画面など、少し先のものは見えにくく、肩がこったり、イライラしたり。新聞、雑読などを読む時は、それぞれに適したメガネを使い分けましょう。

境目のない遠近両用メガネはパソコン操作に便利!?

境目のない遠近両用メガネは、これひとつで近くも遠くもOKのすぐれもの。ただし、パソコンを使う時には、ちょっと難点が…。遠近両用メガネのレンズは、上半分が遠方用で下半分が近方用です。バソコンの画面は目と水平の位置にあるのに、距離は40cmぐらいの近さ。そのため、遠方用の上半分で近くを見ることになり、とても見づらいのです。あごをぐっと突き出して、レンズの下半分を使って見たのでは、疲れてしまいます。こんな時、中近両用レンズが便利です。レンズの上半分が、3mくらいの中距離を見るようにできているため、遠近両用より近くが見えやすいのです。

出典:(財)日本失明予防協会